2013年11月9日土曜日

限定正社員

最近、いろんなところで限定正社員という記事などを目にするようになったが、個人的にはこのような呼称については、抵抗感というか違和感があった。そのような中、先月末に、大阪で非正規雇用関係の研修会に参加してきた。講師は、経営者側と自認しているI弁護士である。


I弁護士によれば、正社員とは、1)正社員の呼称で雇用され、2)基幹的、恒常的業務がある企業に直接雇用され、3)契約期間の定めがなく、4)フルタイム労働し、5)一定の待遇保障と継続的教育研修を受けるという特徴を持った者であると定義され、


今年4月から適用が始まっている通算契約期間が5年を超えた場合に、労働者からの申し出により無期に転換する労働者は、上記定義によれば、3)の契約期間の定めがないという部分と場合によっては、4)のフルタイム労働を充足する場合があるが5つ全部を充たすことはないし、


ついこの前まで、5年でなんとか契約を終了するためにどうしたらよいかという視点でいろいろ考えてきたが、根本的に考えを改めることにし、結局、就業規則の整備を行えば、この労働契約法の改正趣旨に沿った対応は出来るとの結論に達し、


従って、期間の定めのある社員については、雇い止めをするのであれば雇用開始1、2年で決着をつけるべきで、もし5年を超える社員が今後出てきたとしても正社員との歴然とした違いが明確が就業規則等に規定されておれば、恐れるに足りない


というような趣旨のことを話された。この研修は、1泊2日、10時間のセミナーだったが、私としては、すごく納得し、充実した研修になった。もっとも、この研修内容を私がどのように日常の業務に活かしてゆくかが、今後問われてゆくことになるのだが。


結構なお金と時間を費やしたのだから、この成果を無駄にしないために、まずは。。。


2013年10月4日金曜日

ダンダリン

労働基準監督官を主人公にしたTVドラマが10月から始まった。その名を「ダンダリン」という。このダンダリンというのは、どういう意味かと思ったが主人公の名前、段田凛からきているようだ。


第1回目を視聴したのだが、のっけからびっくりしてしまった。現実には、ありえないシーンが結構あり、特に時間外手当の不払いでの逮捕シーンには、びっくりだった。


今後どのような展開を見せるかは、不明だが1回目でも登場したが、今後、結構社労士も登場するらしい。この社労士の描かれ方に注目だ。


これで少しは社労士の知名度も良いほうに上がればと思うのだが。。。

2013年9月30日月曜日

ブラック企業

現在、ブラック企業という言葉が「流行って」いる。でも、きちんと定義することなく使われているような気がしてならない。そこで、それらしき定義を探ることにした。


1、ブラック企業被害対策弁護団(2013年7月31日発表の弁護団設立趣旨文)によると、ブラック企業の定義について次のように述べている。

 
広義にとらえると、「違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす企業」

狭義には「新興産業において、若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使い潰し、次々と離職に追い込む成長大企業」


http://black-taisaku-bengodan.jp/counsel/%e8%a8%ad%e7%ab%8b%e8%b6%a3%e6%97%a8/


2、次に、厚生労働省はどう定義しているかを探してみると、ブラック企業という言葉自体はどこにも見当たらない。ただ、「若者の『使い捨て』が疑われる企業等への取組を強化」の中に、「若者の「使い捨て」が疑われる企業等が社会で大きな問題となっていることを受けて」対策を行っていることを発表している。

これによると、
1)長時間労働の抑制への集中的取組
2)相談対応
3)職場のパワーハラスメントの予防・解決

の3点の取組みを対策として挙げている。


3、巷で使われているブラック企業という使われ方は、ブラック企業被害対策弁護団の定義の中での狭義の意味、「新興産業において、若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使い潰し、次々と離職に追い込む成長大企業」から広義の意味、つまり「違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす企業」へと移り、そして今は「違法な労働」がある企業についてもブラック企業と呼ぶ「風潮」にある。


4、私の現時点での認識としては、せめて「違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす企業」ぐらいまでにしておかないと、本当のブラック企業を「追及」できないと思うが、いかがであろうか。。。








 

2013年9月14日土曜日

初回投稿にあたって

このブログは、社会保険労務士として日々感じていることのうち、主に労働分野に関するものの投稿を目的とするものである。


私が開業したのは平成元年なので、かれこれ四半世紀をこの社会保険労務士という職業で生活していることになる。


社会保険労務士のテリトリーというか、分野は結構幅広いものがあるのだが、最近はその中でも個別労働紛争に関する相談が絶えない。


もちろん入退者手続きや助成金手続きなどが中心で、収入の大半を占めているのだが、それらの手続きの際に結構、トラブルが多いのである。


そこで、これらの事例や監督署等での対応を通して、私個人の意見等をこのブログで表明、投稿する予定である。


もちろん、私には守秘義務があるので、どれくらい具体的に書けるかという問題も一方で存在する。


これら諸々の問題も含め「挑戦的」な内容にしてゆきたいと考えている。